インプラント
Implant
インプラントとは
歯科ではデンタルインプラントとも呼ばれることもありますが、歯を失った部位に人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着する治療法となります。差し歯は自分の歯根が残っている場合のみ治療可能となるため、抜歯をした後では差し歯による治療はできません。インプラントは外科治療となりますので、リスクも伴います。そのため、当院ではインフォームド・コンセントを重視しています。
《メリット》
・見た目が自然で美しい
・違和感や異物感が小さい
・残っている歯を削らなくていい
・天然歯のようにしっかり噛める
《デメリット》
・保険が適用されない
・外科手術が必要
・定期的なメンテナンスが欠かせない

インプラントにおける注意点
インプラント治療を行うためには、いくつか注意しなければならない点がありますので、その一例をご紹介いたします。
一定の骨量が必要です

顎骨の中で骨とインプラント体が結合しなければインプラントは噛む力を発揮できません。インプラントは骨内にできるだけ深く埋入して骨の支えを受ける必要があります。骨量が不足している場合は、それを補填する処置が必要になってきます。
歯周病は治しておきましょう

歯周病をそのままにしておくと歯周病の進行により、骨の吸収がはじまります。その状態ではインプラント体を埋入することができなくなります。歯周病の場合はまず、歯周病の治療を行う必要があります。
治療の間は禁煙しましょう

タバコを吸うと血管収縮作用が働くため、血流が阻害されます。それにより、術後の経過がよくない傾向になったりしますので、禁煙をすすめております。
インプラント治療の流れ
インプラント治療は、患者さまの状態により、治療の方法や流れはかわります。そのため、カウンセリングを念入りに行い、そのうえで治療計画を立て、患者さまにしっかりとご説明します。

奥歯のインプラント治療(2回法)例
前歯のインプラント治療(2回法)例
抜歯即時インプラント治療例
OAM(大口式)インプラント
骨増大の処置
インプラントを埋め込むために骨量が不足している場合、骨を造成する処置が必要となります。
ソケットリフト
上顎の骨の再生手術の術式のひとつです。
口腔内から上顎洞底部を持ち上げて隙間を作り、骨造成を誘導していく治療法です。インプラント治療を行う際、インプラントを埋入するだけの骨量が得られない場合に行います。
サイナスリフト
インプラントを埋め込むために、十分な骨の高さが上顎にない場合に、小鼻の脇にある上顎洞の底部に骨補填材を埋入して骨造成を誘導していく治療法です。骨の厚みが8mm未満の場合、骨量が大きく不足している場合に適応します。
GBR
骨の厚みや高さが足りない場合に行う歯槽骨再生の治療法です。患者様の状態により個人差はありますが概ね4~6ヶ月で骨が再生されます。